

(「まえがき」より)
トレードがうまくできない大きな原因の1つとして、相場のダマシに翻弄されることが挙げられます。それゆえ、トレーダーは、何としてもダマシを見抜く方法を知る必要があります。
ヘッジファンドや仕手筋、証券ディーラー、そして時には個人投資家などが大量売買や見せ玉(ぎょく・買う意思がないのに買い注文を出すことで、他のトレーダーの買い注文を誘って株価の吊り上げを狙うこと)などによって意図的にダマシのチャートを作って、他の投資家を間違った思惑おびき寄せ、判断を誤るようにさせることがしばしばあります。
大型株では難しいのですが、出来高が少なめの中小型株ですとダマシ操作によって有利な展開を故意に作り上げることができるのです。投資家自身が経験・知識不足により判断や分析を間違えてしまい、「あ、だまされた!」と後悔してしまう場合も、ダマシに含めてよいでしょう。
こうしたことは、基本的なテクニックをマスターし、経験によりダマシにはまることをある程度回避できますが、さらに厄介なダマシを看破するには、ダマシの特色・形・出現場所をまずよく知って、その対処法を学ぶ必要があります。
本書では、こうした株式相場で起こされるダマシをいかに見抜き、対応することで、日々の売買のリスクをできるだけ少なくする方策を詳しく解説しています。
このささやかな本が、投資家のみなさんにとって、安全・健全なトレードを続けるための一助となれば幸いです。
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